東邦高校の石川昂弥選手をドラフト1位指名し、交渉権を獲得した中日ドラゴンズは10月18日、与田剛監督やスカウトら球団関係者が東邦高校を訪れ、指名のあいさつを行いました。
与田監督らは午後2時前、東邦高校に到着。石川選手は校長室で、藤本紀子校長、森田泰弘監督、小嶋裕人野球部長とともにあいさつを受けました。与田監督は初対面の石川選手に、「立派な体をしているね」と声をかけ両手で握手。
石川選手は与田監督から、「強打を期待しています」と書き込まれたサイン入りの「交渉権確定」当たりくじを贈られて、「ありがとうございます」とうれしそうでした。歓談は40分近く続きました。
あいさつを終えた与田監督は記者会見。「強打を期待しています」と書き込んだメッセージについて、「プロで苦しむこともあると思いますし、壁にぶつかるとは思いますが、期待は変わりません。その中で戦い抜いて、中軸を担ってほしいと思います。石川君はそれができる選手であり、そうなりたいという思いは本人から伝わってきました」と語りました。
具体的な期待を問われると、「ホームランという期待の中で取った選手ですが、追い込まれてからの軽打のバッティングもできる選手。いろんな対応能力を発揮してもらえるのかなと思います」と述べました。
石川選手も報道陣からの質問に応じました。「監督には選手たちがどういう風に過ごしているのかを聞きました。24時間、年間通して毎日が野球漬けになるよと言われました。朝から晩まで自由に練習ができる、そういう環境があるということを教えていただきました。自分の努力次第で、結果が変わってくると思うので、休んでいる暇はないと思いました」と語りました。
ドラゴンズというチームの印象については、「若い選手が多く、自分も年が近いので、アドバイスとかもしていただいて、レギュラー争いに参加できればいいなと思っています。根尾選手と中軸を打って、将来的にチームを引っ張っていけるようになりたいです」。
「与田監督は2月から1軍でのキャンプに参加させたい意向のようですが、どんな準備をしますか」との質問には、「すごくレベルアップしなければ通用しないと思っているので、1月までの残り少ない期間に、練習を怠ることなくやっていきたいなと思っています」と答えていました。
オーバルランチルームでの会見場を去る与田監督は、入れ代わりに会見に臨む石川選手に声をかけ、小嶋野球部長とともに談笑。石川選手は満面の笑みで、うれしそうに応じていました。