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国際探究コース

和歌山研修-捕鯨問題を考える

2022.08.09

国際探究コースでは、2年生の授業で「捕鯨」について考えています。

日本は捕鯨については世界から批判されていることはご存じかもしれませんが、捕鯨が「良い」とか「悪い」というシンプルな話ではなく、鯨を通して人が海とどのように繫がってきたのか、鯨とともに人が世界へどのように渡っていったのかという視点から、広い意味で文化がいかに形成されていったのかを考えるようにしています。

今年の夏も、鯨の街として知られている和歌山県太地町を訪れました。熊野地域の海を語る上では非常に重要な潮岬、梶取崎を訪れたり、エルトゥールル号の事件で有名な樫野崎灯台から海を眺めました。また、捕鯨の専門家をお招きして、率直な疑問をぶつけてみたり、19時から始めたディスカッションは気づいてみたら22時。難しい問題に向き合いましたが、あっという間の3時間でした。
 
捕鯨問題は複雑です。考えれば考えるほどシンプルにまとめられません。しかし、この問題を通して、文化の違いや考え方の違いに向き合ってほしいと思います。また、この秋から重点的に取り組んでいくSDGsを軸とした個別の研究テーマに生かされることを願っています。