SDGs
「地球人」として考えるSDGs
豊かな緑、清らかな水、綺麗な空気に恵まれた奇跡の星、地球。私たち人類の使命は、この美しい地球を未来へと受け継いでいくことです。
しかし現在、エネルギーや食料の問題、戦争や地球温暖化など、生命の営みや地球の存続すら脅かすさまざまな課題が山積しています。
これらの課題を自らの問題として捉え、自分にできることを考え、世界中の人々と協力して立ち向かい、
解決へと導くグローバルな人材を育成するための学びがSDGsです。
本校では時代に先駆けて「平和教育」「国際交流」「環境教育」「防災」「地域連携」に取り組んできました。
特に、海外3カ国にある姉妹校との交流は30年以上の歴史があり、世界の高校生と対等にコミュニケーションを図ることで、
課題解決できるグローバルな人材を育成しています。
今後も、世界の人々と通じ合えるよう、英語力やプレゼンテーション能力を養成するプログラム・設備をさらに充実させていきます。
本校での学びを通して、生徒がひとりの「地球人」として何ができるのかを考え、積極的に行動し、
美しい地球を守るために貢献してほしいと願っています。
※SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
主な教育プログラム
葵プロジェクト
東邦高校では、京都上賀茂神社の葵祭の継承に取り組んでいます。葵祭で使用される「フタバアオイ」という葉は、自然環境の変化や動物などの影響により自生しにくくなっています。葵プロジェクトは、株分けしていただいたフタバアオイを育て、数を増やしてお戻しし、葵祭で使っていただく取り組みです。1000年以上の歴史を持つ葵祭を、世界遺産として次の世代につないでいくための活動でもあります。
4カ国5校姉妹校交流会
本校が提携するすべての姉妹校が集合して行う交流会です。テーマに基づいて各校がプレゼンテーションを行い、その後のディスカッションでは世界の高校生と共に地球の持続性について考えます。これまでは世界遺産や民俗芸能などに関するテーマで行いました。
慰霊の日
1944年12月13日の名古屋空襲で、(株)三菱重工業名古屋発動機製作所大幸工場へ勤労動員されていた、東邦商業学校(当時)の生徒18名と教員2名が犠牲となりました。本校は、空爆時の生々しい傷跡が残る工場のコンクリート壁をいただき、「平和の碑(いしぶみ)」と名付けて玄関前に設置しています。毎年12月に碑の前で献花式を行い、皆で平和について考えています。
STUDENTS’ VOICES
SDGsを身近に感じることで、行動できるようになった
世界探究科では、年に1度SDGsを軸とした「研究発表会」を行っています。私のチームでは「質の高い教育」をテーマに、世界の教育格差の原因を知り、それを解消する助けになるような取り組みを考えて実際に行いました。SDGsの問題は実はとても身近なところにあり、それを知ることで行動に移せるのだと感じました。私はこの学びをきっかけに、海外ボランティアに参加することを計画しています。さまざまな経験をしながら、SDGsに貢献していきたいです。